19世紀フランスの社交界を舞台にした長編小説。人間の欲望と野心、また無力さや虚しさに満ちた悲喜こもごもをあますところなく描く。ストーリーがとにかく面白く、主人公のラスティニャックやゴリオ爺さんら人間臭い登場人物たちが登場する。こういった長編小説を人生で読みうるのは学生時代か退職後の生活ぐらいかもしれない。小説の面白さと人生の深い洞察を兼ね備えた稀有な一冊。
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