口語短歌の旗手である二人が交換日記のように歌と文を綴り、恋人たちの出会いから別れまでを想わせる展開でまとめた短歌文集。「いつの間に消火器にガム貼り付けて青空くさいキスのはじまり 弘」「ゆびさきの温みを添えて渡す鍵そのぎざぎざのひとつひとつに 直子」等の短歌が散りばめられており、学校教育で学ぶ短歌とは異質の新鮮な共感に満ちた一冊。
0人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。このレビューは参考になりましたか? はい いいえ