竹岩図
(1258×273㎜)
吉田蔵澤
安永5年(1776)55才頃
軸寸法 縦約192センチ 約横38センチ
淡墨に濃墨の竹が蔵澤作品には珍しく装飾的にまとめられた流麗な作品である。
この作品には下辺中央に「一馬」の印が押されていて、50才半ばの頃の蔵澤中期の
作品と思われる。
この頃の作品には年記の明らかなものは少ないが、蔵澤墨竹の覚醒の時代にあたり、
絵に自然さが加わり、画境に大きな飛躍がみられる時期である。
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