(1360×587㎜) |
吉田蔵澤 |
寛政10年(1798)77才 |
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軸寸法 縦約188センチ 約横72センチ |
蔵澤墨竹の代表作の一つにあげることができるほど、蔵澤芸術の真髄を伝える作品である。 |
刷毛を主体に一気に描き上げた大幹竹と背景の軽妙な淡墨の竹とが、 円運動のようにダイナミックに呼応して、自然の生命の雄大な姿を余すところなく伝えている。 |
落款から、寛政10年の蔵澤77才の最も充実した快作連発時代の作品の一つであることが分かる。 |
この年の暮れ蔵澤は、事件に連座したとして厳しい処罰を受けている。 |
中央政治から身を引かざるを得なかった蔵澤の心情と、斬新な水墨画の追求に残る人生をかける
気迫とが同時に伝わる作品でもある。 |
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